カッティングシートの貼り方。実際の作業風景を残してみました。

こんばんは。

今日は天気が良かったですね。
そんな週始めの今日は朝から滋賀の大津市まで看板の取付け作業に行ってきました。
制作スタッフと8時半に会社を出発して、途中で休憩を挟んで現地到着が10時15分。道路も渋滞することなくスムーズに行くことが出来ました。
せっかくの機会だったので、今日はその様子を紹介したいと思います。

取付けは屋外の看板が2ヶ所と室内が1ヵ所の合計3ヵ所。
お客様は2Fの「株式会社カナデン様」です。
取付け前の画像がコチラ↓
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●まずは現場検証から

特に屋外看板がマトモニ直射日光が当たる場所だったので、ベースのアクリル板が焼けてしまい、以前に表示されていた文字までが残っている状態。
現在の表示も形が残る事が予想されました。
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実はこの日に焼けた形はどうやっても取れないんですね。どうしても気になる場合はアクリル板からやり替えるしかありません。
幸いお客様も「仕方がないね」と言っていただき、そのまま作業を続ける事になりました。

●現状の文字剥がし

カッティングシートが貼られていたので、最初はそれを剥がすところからスタートします。
使用する小道具はコチラ↓

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左側のヘラを使うのですが、剝がれにくい場合は右側のTACK OUTという剥がしスプレーやシンナーも使います。
今回は経年劣化で剥がし難かったので、TACK OUTも使用しました。

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取りあえず剥がしたのですが、やはり日焼け痕がクッキリ。
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剥がしても以前の文字が読めてしまう・・・汗

●新たなカッティングシート貼り

日焼け痕がかなり気になりますが、仕方がないのでこのまま作業を続行。
貼るのに準備する物はコチラ↓

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「スキージー」というヘラと霧吹きです。霧吹きの中は水か石鹸水を入れておきます。

それでは今回取付ける新たなカッティングシートの位置合わせから。

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天地左右を慎重に測り、何度も微調整を加えながらセンターに合わせていきます。

そして位置が決まれば養生テープなどで動かないように、今回は左側を固定します。

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さてここからは弊社スタッフのやり方ですが、右下にも養生テープで印を付けます。

画像はコチラ↓

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これが後ほど貼る時の基準となります。

次に裏面の離剥紙を剥がし、カッティングシートの糊面や看板に霧吹きで水を掛けます。

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そうする事で気泡が入りにくくなり、特に大きいシートやベタ面が多い場合などに失敗が少なくなります。
また気泡が入ったとしても「スキージー」で水を押し出すようにこすると気泡も抜けやすくなります。
その模様は動画でどうぞ↓

動画のように、ゆっくりとリタックフィルムを剥がすと完成です。

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せっかく綺麗に貼れたんですが、やっぱり日焼け痕が気になりますね。
今回は現場が滋賀県の大津市だったこともあり、事前の現場確認が出来なかったので仕方がありませんでしたが、これだけ日焼け痕があるのでしたらアクリル板からやり換えるか、1Fのように全面シール貼りするという方法もあったんですけどね・・・。

ちなみに屋内はガラス面だった事に加え直射日光が当たり難いところだったので、特に問題はなかったですね。

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●余談ですが・・・

10時半から作業を始め、12時くらいに作業が終了。
屋外看板を剥がすのに時間が掛かりましたが、おおよそ想定通りに作業は終了しました。
カッティングシートの貼り方は他にもあり、各社で方法は違います。
どれが「正解」という事はないですが、弊社では今回紹介した様な貼り方を採用しています。
参考になれば幸いです。

さてここからは余談ですが、今日の取り付けは本当は先週に行く予定でした。
実は行く前日の夜に地図で場所を調べていたんですね。
その時たまたまGoogleのストリートビューで現場の写真を見た時に、大問題を発見してしまったんです。
それは・・・何と片面だと思っていた看板が両面だったんです!
またお客様も大阪支社の方なので、事前に現場確認出来ていなかったので何の疑いもなくお互いが片面だと思っていたので、当然カッティングシートも片面分しか準備しておりませんでした。
そこでお客様と相談し、急きょ延期する事になったんです。
もしGoogleのストリートビューがなければ、当然現地に到着してから両面だという事実を知ることになり、後日もう一度行く事になるところでした。
一昔前までは到底考えられなかった事ですが、今回はつくづく便利になったな・・・と実感した出来事でした。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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1972年1月18日生まれ。奈良県在住。大学を卒業後、製版会社、広告代理店を経て父親が設立したダイトー光芸(株)に入社。2013年5月より現職。 恵まれたクライアント様や協力会社様に育てていただきながら、日々奮闘中。

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