こんばんは。
この時期は色々と忙しく、毎日バタバタしているので約2週間もブログ更新が滞ってしまいました。
と言いながら土日はキッチリと休んでいるので、まだまだ余力があるという事かもしれませんが・・・。
さてそんな中ですが、11日の土曜日は次男の誕生日でした。
「11月11日」は“1”が4つ揃う事から、1年で2番目に記念日が多いらしいですね。
「麺の日」とか「箸の日」とか、“1”が4つ揃うその形から制定している事が多いようです・・・。
ってな事を書いてるうちに、ふと「以前にも書いたような・・・」って気がして調べてみると、、、ありました!
昨年も全く同じような事を書いていました(汗)
何か1年間、成長していないなぁと我ながら情けない気持ちです。
さて気を取り直してブログの本題に!
今日はシュリンクフィルムのダミーについて。
本ブログでも何度か書いていますが、弊社の業務の一つに「ダミー作成」があります。
「デザインの確認」や「撮影用」や「店舗様への案内用」など、使用用途はさまざまですが、本商品が出来上がる前に本物そっくりな物が必要になる場合などに「ダミー」を作成の依頼をいただきます。
「ダミー」と一口に言っても種類はさまざまで、当然作り方も多種多様となります。
その中でも今日は、弊社で現在進行中の「シュリンクフィルムダミー」の作り方について書きたいと思います。
先に断っておきますが世に出る前の商品ダミーなので、画像など詳細を掲載する訳にはいきませんので、ご理解のほどお願いします。
●シュリンクの特徴
皆さんは当然「シュリンクフィルム」とはどの様な物かご存じですね?
念のため知らない人の為に簡単に説明しておきます。
シュリンクフィルムとは「熱を与えると収縮するフィルム」の事です。
と言えば、一言で終わってしまいますね。
一番身近な物では「ペットボトルに巻かれているフィルム」を思い出してもらえれば良いですかね。
ペットボトルのような複雑な形状の場合、容器に直接印刷することが困難なのでシュリンクが使われます。
シュリンクフィルムは熱を与えればどんどん収縮するので、変形した容器でも、その形状に沿ってくれるので綺麗な仕上がりになります。
ちょっと専門的ですが、シュリンクへの印刷は原反がロールになっているのでグラビア印刷(凹版)、凸版印刷、フレキソ印刷などになります。
収縮の仕方は、まずフィルムを専用の糊で筒状にし、それを容器などにかぶせてから「シュリンクトンネル」というオーブントースターのようなところに通して、360°から均等に熱を当てるのが一般的です。
それでも容器によっては縮むところとあまり縮まないところの差が大きく、シワになりやすい形状の物があります。
そんな時はピンで穴を開けて空気を逃がす工夫を凝らします。
ちなみにフィルムには2種類あり、左右方向にだけ縮む「1軸」と天地左右に縮む「2軸」の物があるので、包む物や形状によって選びます。
それから熱で収縮するので、原反の長期の保管が不可となります。
例えば真夏で気温が高くなる倉庫などでフィルムを保管すると、自然に縮むことがあります。
●シュリンクダミーの作成方法
さて「ダミー」の話に戻しますね。
上記の通りシュリンクフィルムはその性質上、作成方法が限定されてきます。
まず、基本的にプリンターのインクがのらない。また熱を発する機械にも通せない。
それと原反の購入単位が、実は最少でも1000m(つまり1km!)ほどの購入になり、保管も冷暗所以外では不可。
このような事を念頭に作成方法を考えます。ご承知の通り「ダミー」のご注文は、一個~多くても数十個くらいです。
もし普通にグラビア印刷すると数万個分のフィルムが出来上がってしまいますし、値段もかなり高額となります。
では弊社ではどうしているのか・・・。
あまり公表したくないところではありますが、結局はこんな感じです。
1、原反は加工先に無理をお願いし、端切れを分けてもらう。ただし加工先も端切れの保管が出来ないので、タイミングが悪ければある程度の量を購入する事があります。
2、フィルムへの印字は色校正で行う。ただしインクの乾きが悪いため、あまり喜ばれない。
3、印刷されたフィルムを両面テープなどで筒状にし、ドライヤーの熱で収縮させる。ただし1方向から熱を当てるので、かなりテクニックが必要。
4、ドライヤーの熱だけでは弱く限界があるので、仕上げは蒸気(やかんでお湯を沸騰させた時の蒸気)で行う。
●その他
弊社では品質や本製品との再現性を重視した結果、上記の方法を取っていますが、他社ではもっと違うやり方をされているところもあります。
もし「シュリンクダミー」を作られる際は、どの様な品質を求められるかを確認されたほうがいいかもしれません。
ちなみにダミーの要望には1個だけの時もあります。
その様な時は時は上記の方法で作成すると金額が高くなり過ぎます。
また数百個作る時は手作業で熱を与えて収縮させるには限界があります。
その様な時は・・・・?
すみませんが、内緒にさせて下さい(笑)
久し振りに「2000文字」を超えたので、これで終わりにします。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
櫻井 一慶
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