こんばんは。
本ブログで何度も言っていますが、弊社は「販促屋」と言いながら販促以外の案件も沢山いただいています。
日々いろいろな仕事をしていると自然と知識も付いてきますが、本日は「中国語」について知っている基本的な事を書きたいと思います。
「販促と中国語は何の関係がある?」と思うかもしれませんが、弊社では海外で使われる「販促物」を作成する事があり、世界の色々な言語のデータを作成しています。
その中でも“英語”と“中国語”が多いので、ちょっと中国語について書いてみようと思ったわけです。
さて突然ですが、皆さんは「日本語なら“平仮名”とか“カタカナ”があるけど、中国語って“漢字”ばかりなんで、読み書きの時に知らない漢字が出てきたらどうするのか?」って思ったことはないですか?
ボクは中国語の仕事を初めていただいた時に最初に疑問に思ったのが、この事でした。
そこで詳しい人に聞いたところ・・・
「その時は、諦めるしかない」
という、驚くべき答えが返ってきました。
笑ってはいけませんが、諦めるしかないとは・・・って感じですよね。
確かに考えれば当然なんですが・・・
実際は
・ピンインという発音表記があるので、多少は補足できる。
・読むときは前後の文章から意味を予測する。
・書くときは、同じ発音をする別の漢字を書いておく。
らしいです。
何とも読みにくい言語ですよね。
●中国語の漢字
さてそんな中国語には、「繁体字(はんたいじ)」と「簡体字(かんたいじ)」と呼ばれる2種類の漢字があります。
「繁体字」は簡略化されていない画数の多い漢字で、主に香港(広東語)や台湾(台湾語)など主に中国南部で使用されています。
日本でいうと旧字体にあたると言えば分かりやすいですかね。「学」を「學」と書いたりします。
あと(一部の書体を除き)句読点が文字の真ん中にきます。つまり「・」の位置にきます。
それとは逆に「簡体字」は簡略化された漢字で、中国の公用語として使用されていて北京語を中心とした中国大陸で使用されています。
昔は「繁体字」だけだったようですが読み書きが難しかったため、簡体字を作ったみたいです。しかもその歴史は浅く、作られてからまだ5~60年くらいです。「産」を「产」と書いたりします。
ボクたち日本人も漢字を使うので「繁体字」でも「簡体字」でもある程度は読めますが、中には全く読めないくらい違う字もあります。
でも漢字って一文字だけでも意味が分かるので、中国語が読めなくても何となく意味が分かりますよね。
ホント漢字って便利だと思います。
●余談ですが・・・
・国語の授業
中国では漢字しかないので、いわゆる「国語」の授業に多くの時間を費やしているようです。
あれだけの漢字があるので仕方がないとは思いますが、本来は「英語」の授業を増やしたいようで、その辺りが頭の痛い問題のようです。
・韓国の漢字
日本は中国の影響を受けて漢字を使用していますが、韓国ではハングル語を使用していますね。
「中国と陸続きで、しかも日本との間に挟まれているのに何故?」って思いませんか?
これも聞いた話ですが、韓国も昔は「漢字」を使っていたようで今でも少しは使用されているみたいですが、中国と同じく読み書きに苦労したため、ハングル文字に変えたそうです。
ただ以前に何かの記事で読んだことがあるんですが、韓国の歴史書が漢字で書かれているので、漢字教育の復活を検討しているみたいですね。
・書体
それから余談にしては重要な事ですが、中国語書体について。
中国語書体メーカーでもっとも有名な「方正」という会社があるのですが、このメーカーが販売している書体を使用する場合は注意が必要です。
「正規版」の書体を購入して使用していてもライセンス料金を支払わなければいけないケースがあるんです!「海賊版」ではなく「正規版」なのにです!
なぜ正規版でもライセンス料を支払う必要があるのか不明ですが、もう10年くらい前ですが、海外メーカーを中心に訴訟を起こされるケースも発生していました。
日本でいうと「モリサワ」のような会社で、中国の新聞や雑誌など幅広く使用されているので、知らない内に使っているかも知れません。
ちなみに弊社では「方正問題」の発覚以降は「ダイナフォント」を使っています。
皆さんもご注意くださいね。
●その他
冒頭に言いました通り弊社では中国語のデータを作る機会も多いんですが、ボク自身、全く読めません。
昔から中国の歴史が好きでしたし、仕事でも多少は携わっているので勉強しようと思い、入門書なんかを読んだ事もあるんですが、難しくてすぐに断念しました。
でもまた機会があれば、今度こそ本気で勉強したいですね。
さて本日書いた内容は、自分で勉強したこともありますが、詳しい人に教えてもらった内容も多く含まれています。
中国語には多数の民族もあって言語も多くあるようなので、一部の内容に誤りがあるかもしれませんが、その辺りはご容赦くださいね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ダイトー光芸のホームページはコチラ
櫻井 一慶
最新記事 by 櫻井 一慶 (全て見る)
- 天皇陛下ご退位によるカレンダー制作の影響 - 2018年6月8日
- 東京進出へ。ダイトー光芸も変革の時 - 2018年4月12日
- エクスマセミナーに行って、一番実感したこと - 2018年3月14日