選挙ポスターなどに使われる、ユポ紙について

こんばんは。

相変わらずブログの更新頻度が落ちていて、10日振りの更新です。
半年に一度させていただいている大口のお仕事に加え、この時期はカレンダーや年賀状のお仕事もいただいていて、年間を通して今の時期が一番忙しいんです。
そんな事でなかなかブログに時間が取れない状況でしたが、書きたいネタはあったんです(あくまで過去形)。
でもそのタイミングで書かなければ、書けないもんですね。
旬の間に書かないと・・・と改めて思っている週始め。
早速残業してブログを書いています。

さて今日のネタに入る前に、この週末~週明けに掛けて台風が通過しましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか?
先週はず~っと雨模様だった上に今回の台風だったので、影響も大きかったですね。
ボクが住む奈良県もいたる所で被害があったようで、ボク自身も初めて「避難勧告」の指示を受けました(避難しませんでしたが・・・汗)。

そんな中で昨日、衆議院選挙が行われました。
政治の話は色々な考え方があるので止めておきますが、大雨の中、投票場に向かう途中で「選挙ポスター」を見てふと思い出した事があるので、今日はその「選挙ポスター」について。

皆さんは選挙ポスターを見て「何故、雨で濡れているのに破れないんだろう?」って疑問に思った事はないですか?
そうなんです。
実は選挙ポスターの紙は、耐久性と耐水性に優れている「ユポ」という「合成紙」が使われているんです
「合成紙」つまりは「フィルム」になります。
実際破ろうとしても手では破れません

そのため、屋外の広告物や看板にも使うこともあります。

ボクが最初に働いた製版会社の時、先輩から「本当はこんな事をすると違法だが、破ってみて」と言って選挙ポスターを渡されました。
「本当にいいのかな?」と思いながら破ろうとしたんですがもちろん破ることが出来ず、「紙には色々な種類があること」「使用用途によって使い分けていること」なんかを教えてもらいました。

さてこのユポについて、実は「東日本大震災」の時に印刷業界で大きな懸念がありました。
「ユポ紙」はユポ・コーポレーション(http://japan.yupo.com/)という会社が作っているんですが、その工場が震災の被害を受け生産が出来ないという事態が発生したんです。
そのため、当時は医療関係に使用する事を最優先にして「出来るだけユポ紙を使わないでほしい」という要請もありました。
結局は再稼働されたので何とか在庫で対応出来たようですが、当時は色々な業界にも大きな影響がありましたね。

最後に選挙の話に戻りますが、実はこの「ユポ」は投票用紙にも使用されています。
鉛筆でも書き味が良い事に加え、折って投函されても自然に開く性質があるんです。
以前の普通紙に比べると値段は少々高いですが、いちいち開く手間が省けて、開票時間の大幅な短縮になっているんですね。

本当は「選挙前」にこのブログを書けば、皆さんにも少しは選挙ポスターや投票用紙に興味を持っていただけたかもしれませんでしたね・・・。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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1972年1月18日生まれ。奈良県在住。大学を卒業後、製版会社、広告代理店を経て父親が設立したダイトー光芸(株)に入社。2013年5月より現職。 恵まれたクライアント様や協力会社様に育てていただきながら、日々奮闘中。

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