こんばんは。
昨日のブログはどーでもいいような個人的な内容だったので、今日はちょっと真面目に書こうかと思います。
タイトルの通り「仕事のやり方について」。
30歳代以上の方には、ある程度共感いただけるかなーって思います。
●ちょっと前までの話
ボクが社会人になったのは1995年(平成7年)の3月でした。
その頃はまだ「携帯電話」が一般に普及し始めた頃で、「トランシーバー」みたいな大きな携帯を会社の先輩の数人だけが持っている時代でした。
ほとんどの外勤営業は会社から与えられた「ポケットベル」を持って出掛け、会社からの用件は全てポケットベルに連絡する事になっていました。
ボクも営業だったので、会社からの連絡で頻繁にポケットベルが鳴ったんですが、携帯を持っていないので外から電話する時は常に公衆電話から掛けていました。今よりはもっと公衆電話の数も多かったですが、それでも数の少ないエリアに行くと探すのに苦労して、なかなか連絡出来ずイライラしていましたね。
実務についてもパソコンやMacは数台ありましたが、今のように一人一台ではなく、もちろんメールなんかはない時代。
お客様とのやり取りは「電話やFAXが中心で、原稿の引き取りや納品は直接訪問」が基本になっていました。
そしてダイトー光芸に入社した18年前、その当時のお客様の名刺を見ると半分くらいは“E-mailアドレス”がない!
たった20年ほど前の話なのに、色々な面で「アナログ」な時代でした。
ちなみに余談ですが、社会人になった1995年の3月に「地下鉄サリン事件」があって、就職した会社の「1泊2日の新人研修」の時に同期のみんなでテレビを見ていた記憶があります。この年の1月には阪神大震災もありました。
もう20年以上になるんですね~!
●ボク達の制作業界
ではボク達の制作関係の仕事は、この20年でどうなったのか?
個々の詳しい工程はまた別の機会で書きたいとおもいますが、ざっくり言うと下記になります。
<20年ほど前>
1、デザイナーが手書きでデザインと色指定を作る
2、デザイン画を元に版下屋さんが「版下」を作成する
3、版下と色指定から印刷用の製版フィルムを作る
4、製版フィルムから刷版する
5、印刷する
<現在>
1、デザイナーがMacでデザインする
4、刷版する
5、印刷する
って感じでしょうか?
つまり上記の通り、この20年で「2と3」が無くなったんです!
今、版下屋という業種は世の中にはありません(たぶん)。
印刷についても「製版」や「フィルム」を作っていた会社は、業態を変えれなかったところは存続していません。
たった20数年前までは普通に存在していた職業が無くなっているんですよ!
弊社も当時は「版下屋」でした。良いタイミングでMacに移行したからこそ現在も存続出来ていますが、そのまま版下屋にしがみついていたら恐らくは存続していなかっただろうなぁ・・・って、つくづく実感しています。
●つまり、これが一番言いたい!
要は何が言いたいかと言うと
「どんな業種も永遠と存続するとは限らない!」
って事なんです。
ポケットベルが携帯電話に変わり、FAXがメールに変わりました。
会社の案内もホームページで案内する事も可能になりましたし、ネット環境が整ってきたのでパソコンとスマートフォンがあれば会社にいなくても仕事が出来る時代になりました。
皆さんも仕事のやり方が変わったと実感されていますよね。
個人が変わったんであれば、会社も変わらないといけない!
そんな事を常に心の底に持って日々過ごさないと、気が付いた時には手遅れになる。
しかもそれは、ある日突然やって来る。そんな事を思っています。
10代~20歳代の人には実感が湧かない事だったかもしれませんが、これから20年後あなたも
「スマホ?年配の人が昔使っていたのは聞いた事があるけど・・・・、良くは知らないなぁ」
って言われますよ、きっと!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
櫻井 一慶
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