ダミー作成の必須アイテム クロマテックについて

こんにちは。
今日は珍しく日中の更新です!
前回「営業車のメンテナンス」が金曜の夜の更新だったせいか、閲覧件数がいつもより少なかったので、今日は日中に挑戦です!(と言いながら大半は昨夜書きましたが・・・)

それにしても暑いですね~。大阪は7月に入ってから急に暑くなった感じがします。今年の夏は「猛暑」になると言う予報もあり、これからしばらくは熱中症に気を付けなければいけませんね~。

さてそんな暑さが影響?ではないですが、前々回「ブログについて」で宣言した「目標週3回更新!」が、今週は水曜日にして初めての更新。なかなか気合が足りない販促屋です(汗)

前回は「ダミー作成について(袋ものバージョン)」について書きましたが、今回はダミー作成には欠かせないアイテムについて書きたいと思います。

それはずばり「クロマテック」
「クロマテック」って単語を聞かれた事はありますか?

●クロマテックとは・・・

クロマテックを一言でいうと「転写シート」のことですね。
「インスタントレタリング=インレタ」とか「カラーイーズ」などの呼び方をする事もあり、それぞれ作成方法が違うので厳密にいうと「違う物」になりますが、全て「転写シート」であることは変わりません。
文字やマークなど貼りたいところだけを転写できるという優れた特徴があります。またインクを調合して作る事が出来るので、特色での作成も可能です。
よくカッティングシートと比較される事があるのですが、カッティングシートはシートの中からしか色が選択できないのと、細かな文字などはカット出来ないので、ダミーには不向きとなります。

●使用用途

何といってもパッケージのダミー作りによく使用します。
前回書きましたようにパッケージのダミーを作成する目的は、デザインの確認や商品撮影、商談用など様々です。ただ作成個数は2~3個の場合が多いので、いつもコストの件で頭を悩ませます。
ダミーで文字を印字する場合シルク印刷だとコストが高いですし、透明シールを貼るのは、いくら透明とはいえ貼ったところと貼っていないところでは明らかに違いが出てしまいます。
でもこの「クロマテック」を使えば低コストでしかもシルク印刷したように綺麗に仕上がります。
あとダミーだけではなくプラモデルの模型などにも使用される事があります。

●貼り方

シートの作成方法には色々なやり方があるので、ここでは割愛させていただきます。現在は協力会社様に作成を依頼していますが、弊社でも以前は自社でシートを作成していました。とにかくネガを出して、それをシートに焼き付けて作成していました。

実際のシートはコチラ↓

IMG_1974

写真のように透明や乳白のフィルムに文字が付いているのが分かると思います。
この文字の下側に糊が付いているんですね(決してシールではありません)。

それでは転写してみましょう!

今回は実演という事で、位置合わせをせずに「適当~」に貼りました。
ここで「適当」にしている位置合わせが、実は一番難しかったりします。
何せ商品の容器や模型などには位置合わせの基準となるところがないので、その位置を設定するのが難しいんです。しかも文字の下に糊が付いている関係上、位置合わせをしている最中にうっかり容器に触れてしまうと転写されてしまいます。だからちょっと浮かしながら時には目見当で、時には容器に養生テープなどで印を入れて、慎重に貼らないといけないんです。
ここにちょっとしたコツと経験が必要になってくるんですね。

●道具

クロマテックを貼る時に使用するものがコチラ↓
IMG_1973

弊社では「インレタ擦り棒」と呼んでいます。いかにも用途そのままな名前で、全く小洒落た呼び方ではないんですが、業界では意外と通用する名前だったりします。正式名は「トランサー」とか「スタイラス」と言います。先は鉄の棒になっていて、片方が丸く、もう片方がスプーンのような形になっています。

●クロマテックのその他

ちなみにクロマテックは重ね貼りも可能です。例えば黄色の丸の中に黒文字を入れるような事も再現できます。
また貼り方にテクニックが必要ですが、多少の凸凹であれば貼付け出来ます。

上記の通り、クロマテックは安価で仕上がりが綺麗という特徴から、パッケージダミーを作るのには欠かせないアイテムですね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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1972年1月18日生まれ。奈良県在住。大学を卒業後、製版会社、広告代理店を経て父親が設立したダイトー光芸(株)に入社。2013年5月より現職。 恵まれたクライアント様や協力会社様に育てていただきながら、日々奮闘中。

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