工場見学

前回まで４回にわたり「印刷について」書かせていただきましたが、それを踏まえて先週末の土曜日に弊社全員で印刷工場へ見学に行って来ました。
何度も言っている通り、弊社は販促の制作会社で印刷会社ではないため、全員が印刷のことに精通している訳ではありません。なので「印刷機を見るのも初めて」というスタッフを含め、大変参考になる工場見学となりました！
それでは、その時の様子を含めて紹介しましょう。

●まずは午前の社内勉強

何も知らずに行くよりも、ある程度の知識を得てから見る方が良いと言うことで、午前に社内勉強会を実施しました。と言っても製版会社出身の僕と、印刷会社出身のスタッフが、皆の疑問に応える形式の勉強会。でもこんな形式のほうが無理やり教えられるよりも身になるんですよね～。当然スタッフも僕の「ブログ」を読んでくれてるんですが、紙の事、特色の事、折りの事、トムソンの事など文章では伝わりにくい話も出来ました！

それではちょっと早い昼食をとって、いざ印刷工場へ！

●到着後、最初に見た物は紙揃機

東大阪にある印刷会社さんへ車３台に便乗して行きました。時間通り13時に到着。
最初に見せていただいた機械が「紙揃機」。製紙会社から届いた原紙は包装紙に包まれていますが、やはり輸送段階で多少のズレが生じます。そのまま印刷機にセットするとズレたまま機械に吸い込まれ、印刷不良の原因になります。そのため、綺麗に整った状態で印刷機にセットする必要があるんですね。画像をうっかり撮り忘れていたのが残念です。
恥ずかしい事ですが、実は僕自身このような機械がある事を知りませんでした。
早速ですが、１つ勉強になりました！

●続いてメインの印刷機

いよいよ印刷機を見学。最初に見せていただいた印刷機が何と８色刷りのUV印刷機でした！

８色機ともなるとかなり大きいですね！カラーが両面同時に刷れると言う事で、片面刷った後に紙が機械の中で回転し、裏面が刷れるらしいです。UV印刷だから即乾き、汚れないから出来るんでしょうね。ちなみにUV印刷について書いた記事こちら→印刷についてVol.4
ちなみに「UV印刷機」を見るのも初めてでした！実は１色ずつ刷っては紫外線を当てると思っていたのですが、４色刷ってから紫外線を当てると言うことも初めて知りました！

●その後もUV印刷機を数台見学

おじゃました印刷会社様では用途に合わせてUV印刷機を数台導入されていました。８色機は主に紙用でしたが、その他の機械ではクリアファイルなどのPETや塩ビへの印刷、また銀紙などへも印刷されていました。

ちなみに紫外線を当てる時間ですが、ほんの一瞬でした。印刷のスピードを上げるため、かなり高温の紫外線をフラッシュのように当てるとの事で、もし時間を長くすると紙やフィルムが焼けてしまうとの事でした！

●最後は加工工程へ

最後は隣接する加工工場へ移動し、折り機・トムソン機・断裁機を見学。
折り機では、ちょうど４ッ折り作業をされていました。

弊社では枚数が少ない場合は社内で手折りする事があるのですが、100枚折るだけでも多少時間が掛かります。でも折り機を使えばほんの数秒で綺麗に出来上がりました！やっぱり機械には勝てませんね～。

それからトムソンの抜き加工を見学。ちょうど抜き作業中でした。

何かとても重厚感のある機械でして、以前に見た事のあるトムソン機とは随分違っていました。何でも元々は活版印刷機として使用していた物を、今はトムソン機として利用されているとか。結構同じような会社もあるそうです。トムソン加工は見る機会がなかなか無いので大変参考になりました！

そして断裁機。例えばA4サイズ(210×297mm)の物を断裁する場合、機械にサイズを入力して断つのですが、一太刀目は何とトンボを見ながら目見当で位置を合わせるらしいです！赤い光線が出るので、それを基準に合わせているとはいえ、一太刀目が目見当とは驚きました！その後は入力した数値通りに機械が合わせてくれるので、逆に一太刀目が違うと４辺ともズレる事になります。

●見学を終えて

僕自身、印刷の事は多少経験があるとは言っても「知ったかぶり」のところもあり、今回のような工場見学は再確認の場と共に、思い込みの修正と新たな気付きの場でもありました。やっぱり工場見学に行くのは良いものですね～。
お忙しいところご対応いただきました印刷会社の皆様、時には機械を止めてご説明までしていただき、ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
またこの見学会を設定いただきました宮本様、この場をお借りして御礼申し上げます。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。